『自由に生きるとはどういうことか−戦後日本社会論』

今日読んだ一冊のご紹介です。
『自由に生きるとはどういうことか−戦後日本社会論』 橋本努 著(北大大学院准教授) (ちくま新書、780円+税)
この本を私が買った理由は、最終章「最高のトレッキングシューズを買えー 21世紀の自由論」でフロリダの創造的階級 などの論議をしていたからでし た。
この章では、フロリダの創造的階級や「ボボズ=Bourugeois Bohemians, 米国の新上流階級」を21世紀の自由なライフスタイルととらえています。
どうすれば創造性が高められるか、という議論で、日本人の多くは「一人の 方が独創的なアイデアを思いつきやすい」と 考えているのに対し、アメリカ 人の多くは「集団の方が独創的なアイデアを思いつきやすい」と考えている 、 という興味深い調査結果も紹介されています。(235ページ)
これは昨日ご紹介した、IBMが実施した「Global Human Capital Study 2008」から明らかになった日本企業の人材マネジメントの遅れについての記事とも 関連します。つまり、日本で なぜチームワークが機能しなくなったか、です。

しかし、この本の最後の部分で、日本の格差問題への処方箋としての「創造 と しての自由」が論じられているのは、下の書評を読むまでもなく、飛びす ぎの感は免れません。http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20080214/147233/?bzb_pt=0


フロリダの創造的階級は日本でもかなり取り上げて頂くようになったので、そ ろそろ次に日本に紹介したいコンセプトの準備に入ります。(^ー^)