ハリウッドの新世代のスウェーデン映画→日本も文化産業に期待

DN.se
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Dagens Nyheter紙はハリウッドで新世代のスウェーデンの映画監督や俳優が活躍している「世代交代」を報じています。

かつてIngmar Bergman監督、Greta Garbo等が世界的に著名になった時代がありました。

その後、Lasse Hallström やMikael Håfström監督, Max von Sydow, Stellan Skarsgård, Peter Stormare等の俳優が活躍しています。

さらに写真にある Alexander Skarsgård, Tuva Novotny, Joel Kinnaman, Tomas Alfredson等のスウェーデンの次世代の俳優や監督もハリウッドでは熱く注目されているとのことです。

Lasse Hallström監督の作品にはHACHI, ショコラなどがありますが、スウェーデン人監督の作品とは知らずに観た方も多いのではないでしょうか。


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さて日本の映画を含む文化も海外でも人気です。経済産業省の産業構造審議会産業競争力部会 ( 〜産業構造ビジョン 日本は、何で稼ぎ、雇用していくのか〜)は「「文化産業」大国に向けてー文化産業を21世紀のリーディング産業にー」(2010-4-5)の資料の中で、以下のような期待と位置づけをしています。

1.文化産業は、それ自体、これからの日本経済を牽引する可能性が大きい。
また、文化産業は、ソフトパワーとして、
日本産業全体の海外展開の大きな力となると考えられる。
※文化産業:コンテンツ、ファッション、食品、日用品(家具・文具)、観光等
2.現に、我が国の文化産業は、海外で人気が高い。
3.他方、以下の課題がある。
①国内の産業規模は近年伸び悩み。海外展開は一部企業のみ。
②最近では、韓流・Cool Koreaの人気がアジア市場で先行しており、
日本の得意の自動車、家電などの市場獲得競争にも影響。
③日本の製造業は日本の文化を競争力強化に取り込めていない。
4.文化産業を日本の競争力の源泉と位置付け、
自動車・エレクトロニクス産業等と並ぶ日本経済の柱となることを期待。

私の住んでいる札幌でも、映画、演劇やコンテンツ産業が元気です。札幌は2001年からクリエイティブ産業の振興に取組み、2005年に創造都市宣言をしています。  今年5回目を迎える札幌国際短編映画祭は年々盛り上がっています。
昨夜は卒業生の石川藍さんが活躍している弦巻楽団の最新作〈EQUINOX〉シアターZOOで見せて頂きました。

「知業」の中核としてのクリエイティブ産業に期待しています。リチャード・フロリダの3つのT(Technology, Talent, Tolerance)のうち日本の最大の課題はやはり、Tolerance (違い、多様性を認める寛容性)でしょうか。