『未来への羅針盤』BY 畑恵

畑恵さんの『未来への羅針盤-世界に貢献できる自律的な日本人をつくる20の法則』(中央公論新社、1300円+税)を読みました。

 

未来をつくるのは自律的人間。ジャーナリストから政治・教育の世界へ飛び込んでいった著者からのストレートで熱い20のメッセージがご自身の経験を多く含めて紹介されています。

 

著者は未来をつくってゆくため、私たちにすべきことが3つある、といいます。(pp.4-5)

 

一つは、「イマジネーション(想像力)を持つ」

二つめは、「自分を信じて行動する」

三つめは、「誰かとつながってゆく」ということ。

 

そのための20の具体的な法則が7章に分けて展開されています。たとえば、

 

「積み重ね」の法則 ”確かな一歩の積み重ねでしか、遠くへは行けない”

「目標」の法則 何かを成し遂げるには、まず目標を設定すること。

「自律」の法則 自分の意志で自らの行動を決定し、その行動に責任をとれる者のみが、未来を切り拓くことができる。

「感謝」の法則 感謝する心の鏡には幸せが映り、幸せはさらなる感謝を生む。

「赦し」の法則 人は、赦すことによって救われる。

「逆風」の法則 同じ風に吹かれながら、一隻の船は東に、もう一隻の船は西に向かう。どちらに進むかを決めるのは帆の張り方であって、風ではない。

「感動」の法則 感動こそ、無限に前進し続けるための最大の原動力である

「諦めない」法則 どんな失敗や挫折も、続けていれば成功への途中経過、諦めてしまえば敗北である

「信じる力」の法則 何かを成し遂げようとする時、人の心を支え、運命の壁を打ち破る力を与えてくれるもの。それは「信じる力」である。

 

そして最初にあげてある《法則0》は「連鎖・循環」の法則です。(pp.22-27)

ルービックキューブを例にし、「すべての物事は、時空を超えて連鎖し、循環している」と説明されています。

 

”ルービックキューブという小宇宙に、私たちが暮らしているこの世界は象徴されている”

 

そして、「地球の未来をつくりあげるのは、この星に生きる私たち一人ひとりの”意思”と”行動”、ただそれだけなのですから」という部分はまったく同感・感動です。

 

畑恵さんとはメールでは何度かやりとりをさせて頂いていますが、ぜひ一度お会いしてお話をしたいという気持が高まりました。