『二塁手論』(井口資仁著)

井口選手は名セカンドとして知られるが、2001年にショートからセカンドへのコンバートを余儀なくされた。

 

「セカンドに走り込むランナーの走力や癖によっても、スライディングからの逃げ方は変わる。見方の内野手が送球する球にも、それぞれ癖がある。すべて頭に入れた上で、その場で瞬間的な判断を下し、正確かつ素早くセカンドが動けるか否かで、ゲッツーが取れるかどうかが決まる」

 

「井口選手は同じ練習を繰り返し行った。考えては動き、動いては考える。これによって、一連の動きは小脳にプログラミングされ、なめらかで瞬間的な動きができるようになるという。そして2年目、文字通り開眼した」(石原たきび氏の書評)

 

どんなポジションでも、どんな仕事でも、考え、工夫する可能性は無限で、それがやりがいですね。