急増する図書館でのeブックの貸し出し(スウェーデン)

スウェーデンの図書館でeブックの貸し出し(ダウンロード)が急増している。

 

2010年には約5000のタイトルが合計50万回貸し出された。近年は毎年倍増の増加ペースだとのこと。

 

一般の書籍の場合は図書館は何度でも貸し出せるが、eブックの場合、現行の取り決めでは一回の貸し出しごとに図書館は約20クローナ(約260円)を出版社に支払うことになっている。

 

このため、予算限度に到達し、eブックが貸し出せない状況に達している図書館もあるそうだ。多くの図書館は貸し出しタイトル数の制限を導入している。

 

出版社側は、「同じパソコンでネットの書店から購入すると有料なのに、無料で図書館からダウンロード出来るのは不合理」と訴え、図書館側と交渉を始めている。

 

スウェーデンでは図書館が自由に貸し出し出来る権利と、著作権を保護するために、スウェーデンの書籍に国が補助をしている。2010年は1回の貸し出しごとに1.32クローナ、総計1億2650万クローナが補助されている。

 

しかし、eブックは補助の対象になっていない。