入試問題:慶応義塾幼稚舎 vs Oxford, Cambridge

Facebookで慶應義塾幼稚舎(小学校)の入試問題がみつかりました。こちらにもあります。

 

この問題を右側のオックスフォード、ケンブリッジの入試問題と比較すると日本の教育の根本問題が明確になります。

 

オックスフォード、ケンブリッジでは、この本によれば、以下のような入試問題が出されている、とのことです。

 

・あなたは自分を利口だと思いますか?   (ケンブリッジ・法学)

・あなたはクールですか?         (オックスフォード・哲学、政治学、経済学)
・幸せだ、とはどういうことですか?    (オックスフォード・哲学、現代言語学)
・コンピューターには良心はありますか?    (オックスフォード・法学)

・私には考えがある、とあなたに思わせるものは何ですか? (オックスフォード・数学、哲学)

・あなたにとって悪い本とは何ですか?       (ケンブリッジ・英語英文学)

・race(人種、類)というものはあるのでしょうか? (ケンブリッジ・歴史学)

 

小学校と大学でレベルは違いますが、この対比でも日本の教育の本質的な問題を垣間みることが出来ると私は思います。

 

・日本は〈正解が一つ〉の問題 vs  英国は〈正解がない〉問題

 

・日本では、小学生から(小学校に入る前から)〈正解が一つ〉の問題を評価基準にしています。

それに対して英国の状況は知りませんが、たとえば、スウェーデンでは、8年生(日本の中学2年生)になってはじめて成績評価があります。

 

日本のやり方では、〈与えられた課題を解決する〉努力はさせられます。〈与えられない課題〉に挑戦しても評価の対象にならないのです。

 

しかし、現代は〈答えはあるかないか分からない〉〈そもそも問題を自分で見つける必要がある〉時代です。

 

どちらのやり方がこれからの時代に必要かは自明でしょう。

 

慶応義塾幼稚舎には〈自分で入試問題を作成しなさい〉というような問題を提案したいですね。

 

 

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コメント: 3
  • #1

    墨谷和則 (金曜日, 17 2月 2012 09:08)

    これからの未来を切り開いていくのはお金で(経済)でありません。教育です。日本の教育は命令に従うことが第一致と位置づけられているのでしょうか。未だに高度成長時代に要請された所謂作業員養成に明け暮れています。
     個人の力はあまり重要でなく、全体としての力を求めているようにしか見えません。教育される側も出来るだけ目立たないように、個性を自ら押さえつけえて生きているように思えます。先生も個性を見つけ伸ばし評価できるだけの力はないようです。抜本的な見直しが必要ですね。
     教育を地域の手に任せ、特色のある地域に学生が集まる姿を見たいですね。

  • #2

    川崎一彦 (金曜日, 17 2月 2012 11:16)

    墨谷さん、貴重なコメント深謝です。同感です。

    同じお考えの方は多いでしょう。問題はどう行動に移していくかですね。
    〈教育は国家百年の計〉、時間がかかります。

    私も札幌で最後の一年。意識を共有出来る社会人にお集り頂いてアクションを始めたいものです。

  • #3

    墨谷和則 (金曜日, 17 2月 2012 12:30)

    ディスレクシアをご存知ですか?知的な遅れはないが、読んだり書いたりすることが苦手な人達のことをいいます。<文字とその文字が一致・対応し難く、勝手読みやとばし読みが多い」、「音読作業と意味理解作業が同時に出来ないため読み書きに時間がかかる」、「読みが出来ないと文字を書くことはより困難になる」などの特性があり、それは個々人によって違うそうです。東京SASのメンバーのご子息にこのような方がいて、日本では何も知らずに生活していたのですが、英国留学で分かったそうです。今は、建築家として働いていますが、日本では理解されずに再度英国で働いているようです。これは日本ではでは学習障害の範疇なのですが、英国、スウェーデン、デンマークでは学校や図書館で支援を受けることが出来、個性の一種と捕らえているようです。ここでもやはり教育の問題が見えますね。個々人はそれぞれ持っている才能があります。それをどのように見つけ、そして支援できるか。これが教育の根幹でしょう。
     そのお母さんは、日本の現状に目をつぶっている訳にはいかず、NPOを立ち上げてこの個性の理解活動をしています。
    今、東京でこのディスレクシアに関する映画の自主上映を行っています。2月26日(日)に見に行く予定です。
    障害も、高齢化もこれをその人の個性と捕らえると、さまざまな問題が解決できそうです。