優秀な留学生を増やすための奨学金制度の提言 スウェーデン

スウェーデンの大学では2011年度から欧州域外からの留学生に対して授業料を導入しました。

 

その後欧州域外からの留学生は激減しています。

 

今日のDN紙でヨーテボリ大学のPam Fredman学長(スウェーデン大学連盟会長)や産業界の有志は連盟で〈スウェーデンは留学生を引き寄せなければならない〉と題する提言を行っておられます。提言の骨子は以下のとおりです。

 

・スウェーデンは欧州域外からの学生に対して大学の授業料を導入してから、留学生の数は8000人強から1600人に8割も激減した。EUにおける欧州域外からの留学生の平均比率は5%だが、スウェーデンは2%以下である。

 

・留学先としてスウェーデンが選ばれなくなった理由は主に次の二点である。①奨学金制度が充実していない、②卒業後就職出来る可能性が低い(労働許可の問題

 

・優秀な留学生を増やすために、以下のような考え方に基づく財政負担をかけない奨学金制度の創設を提案する。

 

→国の財政に負担をかけない。欧州域外からの留学生1500人に奨学金を付与し、20%が最低5年スウェーデンに留まるとこのシステムは国の財政負担がない。

→奨学金の付与は大学に分権化する。

→それぞれの大学への奨学金枠は、①欧州域外からの留学生の数、②卒業後能力を活かしてスウェーデンに滞在する学生の比率、により配分する。