ストックホルムは欧州でも五指に入る成長地域

ストックホルム市の広報誌〈Ditt Stockholm 2014〉にストックホルムの成長についての興味深いインタビューをみつけました。

 

コンサルタント企業Evidens社のTed Lindqvist社長とのインタビューです。以下が要点です。

 

・ストックホルム市の人口はすでに90万人、2022年には100万人に到達すると予測されています。これは毎日毎日満席のバス一台の転入者が到着することになります。

 

・ストックホルムは欧州でも成長率が五指に入る地域です。

 

・ストックホルムが成長する理由は、その戦略的なロケーションと町の大きさから、立地する企業が増えていることが大きい。

 

・人口は社会増と自然増の両方で増加しています。ストックホルムに転入する人の約半分が海外からの転入です。多くはサービス、建築部門で仕事をします。転入者の年齢構成では20代の若者が多いのですが、国籍などは多様です。

 

・人口増によって、住宅をはじめ様々なインフラのニーズが高まります。住民の多様性は、文化、食文化、消費文化などにも大きな影響を与えるでしょう。

 

この種の基本的な予測や調査は日本では役所の重要な業務ですね。それに基づいて有識者等の意見を求めることが多いと思います。このインタビューから推測すれば、ストックホルム市はEvidens社に調査そのものを外注したのでしょうか。役所をどんどんスリムにし、アウトソーシング(外部委託、民営化)化するスウェーデンの状況をここでも垣間みた気がします。