残業代はゼロか? スウェーデンからみるNIPPONの労働時間論議

〈残業代はゼロか 労働時間論議、広い視野で 論説副委員長 水野裕司〉=日経6月8日朝刊が私の興味を誘い込みました。

 

 政府の成長戦略に盛られる方向の新しい労働時間制度は、経済界の代表や有識者らで構成する産業競争力会議の提案がもとになっています。

 

〈提案のポイントは、働いた時間に応じて賃金をもらうのではなく、どれだけ成果をあげたかで賃金が決まる働き方を設けようという点にある。〉

 

〈生産量が時間に比例しやすい工場での労働と違って、独創性や企画力で勝負する仕事は働いた時間で成果が決まるわけではない。〉

 

 

そのとおりですね。

 

そこでスウェーデンとの比較が興味深いと思います。

スウェーデンのホワイトカラーは原則残業代はありません。

その代わりに、残業をしたら、その分別の日に休みをとったりして補償される仕組みです。

日本と比べて個人の税率が高いので、残業代よりも休日の支給の方がありがたい、というスウェーデンのtax payerの事情もあります。

 

〈働いた時間ではなく、あげた成果で賃金が決まる〉、というシステムはワークライフバランスの促進にも効果があるでしょう。

 

〈ホワイトカラーの生産性向上〉はNIPPONの大きな課題です。

 

先日スウェーデンにおけるリーンの浸透を研究されている小菅竜介博士のプレゼンを聞かせて頂く機会がありました。

トヨタ生産方式からスウェーデンも日本から多くを学んだが、ホワイトカラーや公共部門のリーンでは日本がスウェーデンから学ぶべき、とのメッセージでした。

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コメント: 2
  • #1

    みなみ こうえい (月曜日, 09 6月 2014 04:47)

    外国の方とお話をすると日本人の特徴の一つは、勤勉。hard-workingといって呆れた顔をします。ある地方自治体の長の講演を聞いたとき、その方は公務員の働き方に触れ、日中は新聞ばかり読んでほとんど仕事らしいことはせず、終業時刻を過ぎると突然エンジンがかかり残業し手当を稼ぐ人間が多すぎると話していました。会議の多さと長さ、しかもなかなか決まらない、これも生産性向上を阻む大きな要素かもしれません。

  • #2

    川崎一彦 (月曜日, 09 6月 2014 04:56)

    みなみさん、貴重なコメント深謝です。

    延々と会議ばかり重ねている間にどんどん他国に追い抜かれていってしまいます。
    ホワイトカラーの生産性向上は大きな課題であると同時に大きく改善する可能性を秘めています。
    問題はどこから始められるか、ですね。