ストックホルムの駐車難

ストックホルム県の人口予測によれば、現在の210万人から30年後の2043年には290万人に増加するとのことです。

 

ストックホルム県の人口は1970-80年代の150万人から約半世紀で倍増します。ストックホルムは欧州でも屈指の成長地域

 

ストックホルムの交通混雑は世界のワースト10等々の情報をブログに書いてきました。

 

今日は体感的なストックホルムの駐車難事情です。

 

①娘が都心のマンションに住んでいるのでよく行きます。路上駐車が出来る場所を見つけるのに毎回大変。10-15分程度ウロウロするのは日常。

都心のFritis(学童保育所)に孫を迎えにいく時は、違法駐車をしないと駐車はほぼ不可能。地下鉄とバスの方が楽、と思うようになってきました。

 

②われわれが住んでいるストックホルム市の南に隣接する郊外のフッディンゲでも状況は悪くなっています。たとえば毎日の日課のHuddingehallen(スポーツ施設)。夕方や週末は駐車スペースの取り合い。待っているクルマが多く、早いもの勝ちの〈競争〉状況です。 先日平日に孫を乗せてHuddinge centrumショッピングセンターで駐車スペースを探しました。3つ駐車場のビルがあるのですが、どの階も満杯。やっと3つめのビルで偶然一つだけ空きスペースが見つかった状況です。 Huddingeのような郊外ですら、クルマは不便、と感じさせられることがあります。

 

スウェーデンのクルマの登録台数を確認してみました。

2014年の乗用車の台数は470万台で2007年に比べ10.4%増加しています。トラックは60.2万台で19.4%増加しています。

 

人口増加社会スウェーデンは車両増加社会でもあります。


ストックホルムでは2007年8月から都心に乗り入れまたは都心から出る自動車に対して毎回混雑税(trängselskatt)が課せられていますが、あまりその効果は体感出来ません。

 

9月の総選挙後社会民主党と環境党の小数連立内閣が成立しました。環境党の主張でストックホルムの高速道路のバイパスの建設工事は来年5月までペンディングになりました。地下鉄や電車、バスなどの公共交通機関も含め、インフラの整備が人口増、経済規模拡大に追いついていません。