中央党主導政権に交代(フィンランド)

フィンランド国会の総選挙が4月20日に実施され、即日開票されました。(前回は4年前、2011年)

 

結果は以下のとおりです。

 

中央党        49議席 (得票率21.1%)

真のフィンランド人党 38           (        17.6%)

穏健党        37           (        18.2%)

社会民主党      34           (        16.5%)

環境党        15           (          8.5%)

左翼党        12           (          7.1%)

スウェーデン人党     9           (          4.9%)

キリスト教民主党     5           (          3.5%)

 

現在野党の中央党が主導で新連立政権が模索されます。

中央党の党首Juha Sipilä氏(53)は2011年から国会議員、2012年から中央党党首。ITエンジニアで、自ら創設した企業を35の時に30億円で売却し、巨財を得たそうです。新しいタイプの政治家として注目されています。


中央党は国会で過半数を得るためには少なくとも他の2党との連立が必要になります。

 

第二党となったEUに懐疑的な真のフィンランド人党が入閣するかも注目されます。

 

DN紙によれば、新政権の課題の政策分野としては以下が挙げられています。

 

①防衛政策  対ロシア政策、NATO加盟問題

②経済の再建 GDPは3年連続でマイナス

③福祉ケアの改革

④失業率 現在10.1%  (2015年2月)

フィンランドの実質GDPの対前年比の推移(2004-2014)資料:Statistics Finland