"able" vs "disable"    アール・ブリュットと大手智之さんのトーク

プロジェクト2018の第14回研究会でアール・ブリュット(障がいのある方が拓く新たな芸術の未来、2018年にスウェーデンで展覧会の開催を検討中)についてお話を伺いました。

 

このプレゼンを聞きながら、"disable(不具、障がいがある)とは何か?"、"able(出来る)とは何か?"、について、大手智之さん( 株式会社アソビズム代表取締役CEO)のTEDxトーク(これからの未来に必要な教育とは?)を観ながら考えていました。

 

以下が大手さんのトークのポイントです。

 

・人間にしか出来ないことを伸ばすこと、得意を活かすことの重要性。 
・それは芸術的なセンス、人を感動させるような力に代表される想像力。 想像するというのは人間だけに与えられた特別な力。コンピュータはこれは出来ません。(今の段階では) 
・想像するというのはテスト勉強をするように積み重ねたものではない。感覚五感をフルに使いながらある環境の中でしか養えない。現実には五感よりもインターネット情報に依存しすぎる大人が増えている。これだと感覚はどんどん鈍っていく。
・キャンプに行くと若者は火を起こせないし、かまどでご飯が炊けない。そのような状況で、自らの感覚、想像ではなくスマートフォン、ネット情報に依存している。
・あくまで主は人間であり、想像力を使ってコンピュータ・テクノロジーを使っていかなくてはダメ。
・子どもたちは退屈な時間があると自分の世界を想像しだす。退屈は想像の入り口。五感を働かせる自然体験が想像力を高める。
・10歳位まで十分想像、ファンタジーの世界を味わったあと、その後最新の未来に備えたテクノロジー教育/ゲーム開発・電子工作体験を提供する。  このような考え方からわれわれは〈未来工作ゼミ〉を開催している。  未来工作ゼミでは、自分のアイデアをカタチにする力を養ってほしい。 そしてカタチになったアイデアをネットで世界に発信するのは簡単な時代。
・テクノロジーはある程度自分の内面性が確立した人に与えるべき

①感覚と想像力を養う自然体験、そして②未来に備えたテクノロジー、を理想的なバランスで提供していくのがこれからの教育のあるべき姿。

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200%共鳴共感です。分かっている人は分かっている。私のこれまでの考え方も代弁して頂いたように感じます。早速大手さんにコンタクトをとったら、一度お会いしよう、ということになり楽しみです。
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"able" とはコンピュータには出来なく、人間にしか出来ないことが出来ること。芸術的なセンス、人を感動させるような力に代表される想像力。
"disable" といわれている方の方が、実は想像力、創造性が豊かなのではないか、と考えさせられました。