外国人の不動産取得

外資、道内3682ヘクタール取得 全国の98% 投機目的、ニセコ中心

 

これは北海道新聞(2月19日朝刊)の記事です。

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 外国人らの投機的な土地取得が2007年度以降、道内で累計3682ヘクタールに上り、全国の98%を占めることが 18日、財務省のまとめで分かった。外国人向けのコンドミニアム建設が盛んなニセコ地区を中心に地価上昇の期待が高まり、海外資本の転売目的の買収も活発 化したとみられる。

 財務省が民主党「外国人による土地取得に関するプロジェクトチーム」に提出した資料で明らかになった。

 資料によると、07年度から昨年12月までの海外からの不動産取得件数は全国720件で、このうち道内は604件。国別でオーストラリア313件、英国126件、中国(香港含む)97件と続いた。

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北海道ではこれを〈外資による自然破壊〉のリスクと捉える動きがあります。

たとえば毎日新聞は〈日本の森が危ない!?−密かに進む外資による水源林の買収〉と題する特集記事を掲載しました。

 

しかし、その一方、北海道は外国人にとって大きな魅力がある、とも捉えるべきでしょう。

 

世界の対内直接投資動向をみると、残念ながら日本は投資先としては魅力のない国です。UNCTAD(国連貿易開発会議)の World Investment Report 2010によれば、日本への対内直接投資額は2008年が244億ドル、 2009年が 119億ドルで、世界全体の1%程度。トップ20位にも入っていません。

 

その中で、北海道は例外であり、外国人にとっての魅力を大いに活用する視点も必要です。

 

ニセコのヒルトンホテルで働いている卒業生から〈この時期のニセコは外国人ばかりで、まるで海外にいるようですよ〉というメールが届きました。一度行ってみたいものです。