お茶の水女子大附属中学校の〈コミュニケーション・デザイン科〉

今日はお茶ノ水女子大附属中学校の年一回の教育研究協議会。

 

テーマは ”協働的な課題解決を支える思考・判断・表現の力を育てる授業づくり〜新教科「コミュニケーション・デザイン科」の開発〜”

 

2014年から取り組んでこられた新教科「コミュニケーション・デザイン科」(CD科)の実践発表。

 

二年生の〈コミュニケーション・デザイン基礎〉”批判的に考える 〜矛盾に気づこう〜”と

一年生の〈コミュニケーション・デザイン基礎〉”言葉の壁をビョーンと越えてつながろう! 〜グローバル環境・ランゲージ大作戦〜” (ビョーンはbeyond the language wallから取られています。)

を参観しました。

 

写真は”言葉の壁をビョーンと越えてつながろう! 〜グローバル環境・ランゲージ大作戦〜” (担当:西平先生)のものです。

 

お茶中の1年生は11月にグローバルキャンプという一泊の研修合宿があり、外国人に対して附属中について”分かりやすい”日本語で説明するプロジェクトが含まれています。

 

今日はその準備の一環として、〈お年玉〉〈大根おろし〉〈お中元お歳暮〉〈お見合い〉〈かまちょ〉〈リア充〉をグループで議論して1人5秒x6人=30秒で分かりやすくプレゼンする、という課題でした。

 

生徒さんに聞いたら、CD(コミュニケーション・デザイン科)の授業はとても面白い、との答えでした。

 

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コミュニケーション・デザイン科の目標は以下のようにうたわれています。(資料 p.4)

 

より良い社会の実現に向けた課題発見・解決・研究のために、様々なツールを活用して思考・発想し、他者と対話・協働しながら、思いや考えなどを伝達・発信するための統合メディア表現を工夫して、効果的なコミュニケーションを創出する能力と態度を育てる。

 

具体的にはCD科は以下の3つの領域から編成されています。

 

A 論理・発想

B 対話・協働

C 伝達・発信

 

実際の指導にあたっては以下の三つの指導法を活用されています。

 

・CD基礎における取り立て的なワークショップ学習による基礎指導

・CD活用におけるテーマ探求学習、プロジェクト型学習等による活用指導

・教科及び自主研究と連携した基礎および活用指導

 

2017年3月に告示された新学習指導要領では下のように教科等横断的な視点に立った資質・能力の育成が要求されています。

 

2 教科等横断的な視点に立った資質・能力の育成
(1) 各学校においては,生徒の発達の段階を考慮し,言語能力,情報活用能
力(情報モラルを含む。),問題発見・解決能力等の学習の基盤となる資質
・能力を育成していくことができるよう,各教科等の特質を生かし,教科
等横断的な視点から教育課程の編成を図るものとする。
(2) 各学校においては,生徒や学校,地域の実態及び生徒の発達の段階を考
慮し,豊かな人生の実現や災害等を乗り越えて次代の社会を形成すること
に向けた現代的な諸課題に対応して求められる資質・能力を,教科等横断
的な視点で育成していくことができるよう,各学校の特色を生かした教育
課程の編成を図るものとする。

 

”CD科はこの具体化である”、と曽我部研究推進委員長はお話になっていました。

 

CDの授業はお茶ノ水女子大附属中の”教員全員が数多く開発し実践した。” (資料 p. 2) とあります。 他の科目と同時にCD科の授業も担当されるようです。全ての科目教員全員がCD科の開発に参加というのは本当にすごいです。

 

CD科の目的、領域、指導法は科目を超えて大切なものです。しかし、先生方はそれぞれの担当科目へのこだわりがあり、コラボは容易ではないのが私の経験でもあります。

 

素晴らしい取り組みですが、同時に全教員のコンセンサスを取り付け、同じ方向に進むために膨大な時間と議論を費やされているのでしょう。そのような経緯についても伺いたいものです。

 

資料によれば、教師個人対象にアンケート調査を11月に実施されるとのこと。その結果にも興味があります。

 

CD科の開発は2014年度から始まりました。すでにお茶中を卒業した高校生を対象にCD科の効果についてのアンケート調査を実施されました。

 

質問は”お茶中で学んだCD科を、高校生活の様々な場面(特に仲間と協働して何か課題解決をして行く場面)で、あなたがどのように活用しているのかについて、以下の質問にお答えください”というもの (pp. 44-51)

 

質問4 〈高校生活で役立っていると感じること〉

 

・プロジェクトを進める方法や、プレゼンを学んだ経験が台湾フォーラムに参加した時に役立った。

・一つの物事を様々な角度からみる力はどんな問題にも役立つ。

・CD科であまり交流のない人と話して、人に説明したり、協調性が生まれた。

・生徒会で話し合いをする時のまとめの方法や相手の意見をさらに活かして重要な部分を抜き出せるようになった。

 

質問 5 〈日常生活でCD科の経験が自分の力になっていること、後輩に引き継ぎたいこと〉

・実行委員会など、自分たちで全てを行わなければいけない時。

・課題を見つけ、そこに向かう力。物事を考えるのが好きになった。

・大きな課題の中で、興味のあることを見つけ、計画して実行する流れを経験できた。

・自分の頭の中で考えていることを図などを用いて可視化するようになった。

・”協働”の大切さを理解できた。

・様々な要素を考慮して状況判断を段階的に行うことができるようになった。

・初対面の人とのコミュニケーションの取り方が上手くなった。

・話題を見つけ出そうとする力。

・仲間と協力してプロジェクトを終えた達成感は大きかった。

 

附属高校ではお茶中卒業生とその他の生徒が、ほぼ半々。そこで、附属高校の教員を対象に、お茶中生と、他校から進学してきた生徒との違いについてもアンケート調査を実施されています。(資料 pp.51-54)この結果によれば、お茶中卒業生には以下のような特色が見られるとのことです。

 

・プレゼン能力が高い。

・発表への積極性がある(内容は別として)

・発表や自分で課題を見つける、感想を書く等が得意な生徒が多い。

・入学早々の学年合宿の報告や夏休み課題レポートでグループを主導していた。

・グループ学習や発表学習に積極的に取り組む生徒が多い。

・行事などでリーダーシップをとり、積極的に関わっている生徒に附中生が多い。

 

このように工夫された参加型授業が楽しく、有意義なのは当然ですね。附属高生や先生のアンケート結果からもそれが実証されています。このような授業がどんどん拡散することを心より祈念します。

 

以下は二、三コメントです。

 

・実社会とのコミュニケーションについて。 

 

3年生では”広く社会の問題について取り上げ、外部の人とのコミュニケーションをデザインする経験を通して、提案や交渉による課題解決を経験”とあります。 

 

実際に〈C 伝達・発信〉では、プロに学んでポスターを駅に掲出したり、〈CD活用〉では被災地米を活用するためにお茶中の学校給食に使ってもらったりしたそうです。このように自分たちのアイデアや企画が外部、実社会で”聞いてもらえ”可視化”されると生徒さんのCDにも力が入ることは間違いありません。

 

EU議会が発注し、28カ国28.000人から回答を得た調査の質問の一つに、”私の国では私の発言は価値がある”に同意するか、しないか、というのがあります。

 

28加盟国中で一番”同意する”という国民の比率が高かったのはスウェーデン(95%)です。

 

スウェーデンでは”参加型民主主義”が学校教育でも強調され実践されています。例えば南部ヘルシングボリのプレスクールでは子どもたちの公園についての意見やアイデアが実際に活かされています。

 

日本でももっともっと子どもの意見を本気に聞き、実際に活かしていく努力が必要でしょう。

 

・親の意見

CD科についての保護者の見解に興味があります。私が現役時代、全国の東海大の付属校園で”知的財産教育”と称し、知的財産を生み出す創造性と知的財産を活用する起業家精神教育の実践研究を行っていました。その目指すところはお茶中のCD科とも共通する部分が多いです。

 

東海大の”知的財産教育”が遭遇した当時の問題点の一つは、保護者の理解が十分に得られなかったことです。親としては”そんな訳の分からない授業よりも大学入試に役立つような受験勉強をさせて欲しい”との声が残念ながら多かったのです。 参考資料:「東海大学知的財産教育の実践事例−フィンランドに学ぶ実践−」東海大学高等教育研究(北海道キャンパス)第3号, 2010

 

2020年度からセンター試験に代わり、〈大学入試共通テスト〉が実施されます。変わる大学入試は保護者のCD科への意識、評価を変えているのでしょうか。

 

CD科の効果についてはお茶中は10月中旬に保護者にアンケート調査を実施されるとのこと。結果に大いに興味があります。

 

・生徒の評価

CD科ではもちろん生徒を評価すると推測します。

例えばプレゼンなどの表現能力の評価は比較的容易かもしれません。

 

しかし、このような授業で大切な資質は、批判的思考、リーダーシップ、実践力、コミュニケーション能力、等でしょう。このような資質をどのように評価されるかに関心があります。

 

Freddy Svane 駐日デンマーク大使との面談

今日はFreddy Svane駐日デンマーク大使と面談。

 

 

フレディ・スヴェイネ大使は2005〜08年の3年間の1期目の駐日大使を経て、2015年より現在2期目というユニークな履歴の持ち主。コペンハーゲン大学修士、デンマーク外務省入省。その後、在ブリュッセル・デンマークEU代表部書記官、在仏デンマーク大使館参事官、デンマーク外務省通商貿易政策担当審議官などを経て、1期目の駐日大使。
その後デンマーク農業理事会CEO、2010年から駐インド大使(ブータン・スリランカ・モルディブ兼任)などを経て、再び現職に。家族は妻と子ども4人、ロラン島出身。
さすが新谷 舞子 (Maiko Shintani)さん、等々からご推薦を頂いた理由が納得できる素晴らしい大使でした。色々な方にお会いしますが、約45分があっという間に過ぎ去った本当に中身の濃い面談でした。
大使の最初のお言葉は"What can I do for you?"。 単なるご挨拶ではなく、本当に何かお役に立ちたい、との想いが伝わり感動でした。

同席頂いたIzumi Kutsuwadaさんと私のご提案は、北欧5カ国が一緒に日本との共通の関心をテーマに日本でイベントやプロジェクトを開催してはどうか、というものでした。

 

デンマークに続き、2018年には日瑞国交樹立150年、2019年はフィンランドと日本の国交樹立100年、と続きます。

 

日本における北欧諸国のイメージは素晴らしく良いので、2017-2019年に明らかになる共通の関心やテーマを選び、"Beyond 2017, 2018, 2019"として議論を続けてはどうか、というのがご提案でした。

 

北欧5カ国の大使は昨年12月に日本記者クラブで”北欧のいま”と題して登壇された、と教えて頂きました。この動画はサイトで観られますので一覧をお勧めします。

 

スヴェイネ大使は男女平等、ユッカ・シウコサーリ・フィンランド大使は教育、ハンネス・へイミソン・アイスランド大使はエネルギー、アーリン・リーメスタ・ノルウェー大使は石油からITへの技術産業構造の変化、マグヌス・ローバック・スウェーデン大使は報道の自由とジャーナリズムについて話題を提供されています。

 

これは日本記者クラブでも初めての試みだったとのことで、大きな反響があり、二回目も企画されているようです。 スヴェイネ大使がこの企画の話をされたのは、北欧5カ国が一緒に行動するレールはすでにひかれている、と私は解釈させてもらいました。

 

大使は日本デンマーク外交関係150周年のメッセージの中で以下のように書かれています。

 

ともに海に囲まれ、自国の伝統を大切にしつつ海外との関係から革新を生む努力を続けてきました。シンプルなスタイルを好むのも両国に共通しています。

 

環境に優しい持続可能な経済をどうやって達成するか。少子高齢化を克服しどのように豊かな社会を作っていくか。私たちはそうした共通の課題に、解決策を見つけていく努力をしています。

 

大使との意見交換の中では、以下のようなテーマが話題になりました。

 

・教育 大使によれば、デンマークの教育の特色は、①チームで学ぶ、②創造性とイノベーションを重視する、③hands on, 実践的、など

 

・民主主義 大使はデンマークの民主主義は参加型(participatory democracy)と表現されていました。

・幸せ 様々な調査でデンマーク人が世界で一番幸せ、との結果が出ています。大使はその要因を、①コンセンサス志向の社会、②実践的な教育、そして③福祉制度が与える安心感、とまとめておられました。

 

EU議会が発注し、28カ国28.000人から回答を得た調査の質問の一つに、”私の国では私の発言は価値がある”に同意するか、しないか、があります。

 

加盟国で一番”同意する”という国民の比率が高かったのはスウェーデンとデンマークです。”参加型民主主義”の一つのエビデンスでしょう。

 

大使との話題はその他多岐にわたりました。

 

例えばSAS(スカンジナビア航空)とフィンランド航空の日本戦略の違い。2015年フィンランドを訪問した日本人は26万人と他の北欧諸国を引き離しています。スカンジナビア政府観光局日本事務所も2014年末に閉鎖され中国シフトしています。

  

"Beyond 2017, 2018, 2019"に向けて色々具体的な企画をご提案してみたいと思います。

Leksandに外務大臣表彰

レクサンド市が平成29年度の外務大臣表彰を受け、その授与式が日本大使公邸で開催されました。

スウェーデンにおける外務大臣表彰は初めてとのことです。

 

レクサンドと当別の姉妹都市交流は今年で30年になります。

 

1988年に北海道東海大学に赴任した私はこの姉妹都市交流のプロジェクトに東海大学生と一緒にインターンシップやフィールドワークとして関わらせて頂く機会が多くありました。

 

2005年には東海大学と当別町は「学官連携に関する基本協定」を締結しました。

 

2007年6月姉妹都市交流20周年で約80名のレクサンド市からの訪問団が当別を訪問。東海大学生は、両自治体の共通の関心である環境についてのシンポジウムの企画実行、通訳ガイドのサポート。通訳、ガイドのお手伝いをしました。http://bit.ly/vgEczT 

 

2009年5月 レクサンドとの姉妹都市交流について当別町は総務大臣賞を受賞

2010年10月 当別町開基140年記念式典にレクサンド市から市長、市議会議長らのミッションが来訪。東海大学学生は、ワールド・カフェ(レクサンドの幸せ、当別の幸せ)、フェアウェルパーティーの企画実行(吹奏楽部等)、通訳ガイドのお手伝いをしました。写真はレクサンド市から学生への感謝状です。http://bit.ly/1cfCVmI  http://bit.ly/UNJblQ

 

2012年9月 姉妹都市交流25周年で当別町からレクサンドを訪問。 東海大学生も参加し、カルチャーナイトで日本文化の紹介などをしました。http://bit.ly/ScR8Uw

 

2015年9月には宮司当別町長の訪問に合わせ、東海大デザイン文化学科の北欧視察団がレクサンドを視察しています。

 

その意味で、レクサンドに対する表彰のお祝いはもちろんですが、様々な企画に学生と共に参加させてもらえた謝意をUlrika Liljebergレクサンド市長、及び山崎純日本大使にお伝えしました。深謝。ありがとうございます。宮司当別町長からの祝辞も読み上げられました。

 

I would like to congratulate Leksands kommun for the Japanese Foreign Minister’s commendations FY 2017 and I am so happy that I can join the ceremony for this award.

 

I was working at Tokai University in Sapporo between 1988 and 2013.  I could therefore follow and join the positive developments of the sister city relations with Tobetsu all the time so far.

 

Especially I am so grateful that my students could also take part in the many exchange projects as internships and field works.

 

For example I am recalling that students organized a forum on environment and sustainability and acted as guides and interpreters when Leksand visited Tobetsu in 2007.  In 2010 students organized a ”world café”on happiness in Leksand and Tobetsu and planned the farewell party. In 2012 we visited Leksand with the delegation from Tobetsu. Students then took part in the culture night in Leksand to demonstrate Japanese culture.

 

All these projects gave students fantastic opportunities to gain both creativity and self-efficacy.

 

I have therefore enough reasons to thank Leksand and Tobetsu for offering students these irreplaceable chances.

 

Tack, thank you again for being able to join this award opportunity and omedeto gozaimasu!

 

静岡県ヘルシングボリ研修開始

静岡県私立幼稚園協会のhelsingborgプレスクール研修スタート

昨年の調査視察の後、順調に交渉が進み、

静岡県私立幼稚園振興協会のスウェーデン/ヘルシングボリ研修がスタートしました。

 

スウェーデン最南部、対岸にデンマークが見えるヘルシングボリ市では〈Helsingborg 2035〉というビジョンを作成しています。このビジョンは以下のようなものです。

 人にとっても企業にとっても、創造的で、ワクワクし、グローバルで、協働し、バラ ンスの取れた町を目指しています。

ヘルシングボリ市教育委員会では、このビジョンをベースに、2035年の学校のビジョンを次のように記述しています。

   ワクワクする学校

 私たちは子どもたちの意欲、遊び、いたずら、真剣さを大切にします。ヘルシングボ リではお互いに激励し、知識とアイデアをシェアし、楽しみます。

ヘルシングボリ市のプレスクールの教育はスウェーデンでも高い評価がされています。

 

Gertrud Ek教育センター前所長は、ヘルシングボリ市で働くことを決めた理由は、他の自治体ではやろうとしないことにも挑戦する気風があったからと断言されました。

 

静岡県の田村先生、大石先生の研修の成果が楽しみです。

 

「スウェーデンをもっと知ってもらうために〜次の150年に向けて〜」

スウェーデン大使館のヴィクトリア・フォシュルンド=ベラス公使/代理大使の講演「スウェーデンをもっと知ってもらうために〜次の150年に向けて〜」

ヴィクトリア・フォシュルンド=ベラス公使/代理大使は2018年(日瑞国交樹立150年)のコーディネーション責任者です。

前半はスウェーデンのプロモーションの新たなアプローチと手法について
後半は2018年の具体的なプロジェクトについて

1)
スウェーデンのプロモーションの新たなアプローチについては、スウェーデン
がプライオリティを置いているテーマとして以下の4つのキーワードが挙げられました。

・innovative
・sustainable
・equal
・open

そして具体的な手法のケースとしては以下の2つが例示されました。

・Forest  
森林、持続可能性をテーマとした総括的なプロモーションプロジェクト (2016年3月、2週間)
・Future City (Minecraftを活用し、9-15歳を対象としたコンペ、国連の
持続可能な開発目標(SDGs))


2)
日本国内における2018年(日瑞国交樹立150年)の企画については
様々な具体的に準備中のプロジェクトが紹介されました。


・ソーシャル・イノベーション・ダイアログ 2月または3月)  
テーマ:『日本とスウェーデン:社会イノベーションのテストベッド』。
革新的な社会実験やテクノロジーについて最新情報を交換し、両国がかかえる高齢化など特にケア分野を中心とした社会的課題に挑む。 協力:スウェーデン地方政府連合会(SKL)、 全国知事会、自治体国際化協会(CLAIR 


・日本-スウェーデン ビジネスサミット 4月)  要人来日とあわせての開催予定。
テーマ: 『グローバルビジネスの改革』 


・ノーベル・プライズ・ダイアログ(3月 ノーベル財団、日本学術振興会(JSPS)主催。 テーマ: 『食べ物の未来』 


・アートとカルチャー 
9
月:ミュージック月間  ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団来日、ジャズ音楽祭、聖歌隊による公演など。
11
月:デザイン月間 日本のパートナー、デパートとスウェーデンのコンテンポラリーデザインを紹介。 


・サッカーの親善試合


royal visitsの可能性 etc. 

私は2018年には日本側のプライオリティーともすり合わせ、両国共通の関心と挑戦
についてもさらに議論を深めてほしい、という希望と質問をしました。

 

 

 

"Homo Deus" by Prof. Yuval Noah Harari - Is consciousness the future skill against computers and AI?

Prof. Yuval Noah Harari is the author of the international bestseller Sapiens: A Brief History of Humankind. 

Below are quotations from his site.

 

He was born in Haifa, Israel, in 1976. He received his Ph.D. from the University of Oxford in 2002, and is now a lecturer at the Department of History, the Hebrew University of Jerusalem.

 

He specialized in World History, medieval history and military history. His current research focuses on macro-historical questions: What is the relation between history and biology? What is the essential difference between Homo sapiens and other animals? Is there justice in history? Does history have a direction? Did people become happier as history unfolded?

 

Sapiens explained how humankind came to rule the planet.

 

We humans control the world because we live in a dual reality. All other animals live in an objective reality. Their reality consists of objective entities, like rivers and trees and lions and elephants. We humans, we also live in an objective reality. In our world, too, there are rivers and trees and lions and elephants. But over the centuries, we have constructed on top of this objective reality a second layer of fictional reality, a reality made of fictional entities, like nations, like gods, like money, like corporations. And what is amazing is that as history unfolded, this fictional reality became more and more powerful so that today, the most powerful forces in the world are these fictional entities. Today, the very survival of rivers and trees and lions and elephants depends on the decisions and wishes of fictional entities, like the United States, like Google, like the World Bank -- entities that exist only in our own imagination.

Homo Deus examines our future. It blends science, history, philosophy, and every discipline in between, offering a vision of tomorrow that at first seems incomprehensible but soon looks undeniable: humanity will soon lose not only its dominance, but its very meaning. And we shouldn’t wait around for the resistance, either – while our favourite science fiction trope sees humans battling machines in the name of freedom and individualism, in reality these humanist myths will have long been discarded, as obsolete as cassette tapes or rain dances. This may sound alarming, but change is always frightening.

 

Over the past century, humankind has managed to do the impossible and rein in famine, plague and war. Today, more people die from obesity than from starvation; more people die from old age than from infectious diseases; and more people commit suicide than are killed in war. We are the only species in earth’s long history that has single-handedly changed the entire planet, and we no longer expect any higher being to shape our destinies for us.

 

Success breeds ambition, and humankind will next seek immortality, boundless happiness and divine powers of creation. But the pursuit of these very goals will ultimately render most human beings superfluous. So where do we go from here? For starters, we can make today’s choices with our eyes wide open to where they are leading us. We cannot stop the march of history, but we can influence its direction.

 

Future-casting typically assumes that tomorrow, at its heart, will look much like today – we will possess amazing new technologies, but old humanist values like liberty and equality will still guide us. Homo Deus dismantles these assumptions and opens our eyes to a vast range of alternative possibilities, with provocative arguments on every page:

  • After four billion years of organic life, the era of inorganic life is now beginning.
  • The main products of the twenty-first century economy will not be textiles, vehicles and weapons, but bodies, brains and minds.
  • While the industrial revolution created the working class, the next big revolution will create the useless class.
  • The way humans have treated animals is a good indicator for how upgraded humans will treat the rest of us.
  • Radical Islam may fight rearguard actions, but the truly impactful religions will now emerge from Silicon Valley rather than the Middle East.
  • Democracy and the free market will both collapse once Google and Facebook know us better than we know ourselves, and authority shifts from individual humans to networked algorithms
  • We will knowingly renounce privacy in the pursuit of better health.
  • Humans won’t fight machines; they will merge with them. We are heading towards marriage rather than war.
  • Most of us will not get to decide how technology will affect our lives because most of us don’t understand it (how many of us voted on how the Internet would work?).

This is the shape of the new world, and the gap between those who get onboard and those left behind will be bigger than the gap between industrial empires and agrarian tribes, bigger even than the gap between Sapiens and Neanderthals.  This is the next stage of evolution. This is Homo Deus.

 

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Given the current pace of technological development, it is possible we destroy ourselves in some ecological or nuclear calamity. The more likely possibility is that we will use bioengineering and machine learning and artificial intelligence either to upgrade ourselves into a totally different kind of being or to create a totally different kind of being that will take over.
In any case, in 200 or 300 years, the beings that will dominate the Earth will be far more different from us than we are different from Neanderthals or from chimpanzees.

Intelligence is not consciousness. Intelligence is the ability to solve problems. Consciousness is the ability to feel things. In humans and other animals, the two indeed go together. The way mammals solve problems is by feeling things. Our emotions and sensations are really an integral part of the way we solve problems in our lives. However, in the case of computers, we don't see the two going together.

Over the past few decades, there has been immense development in computer intelligence and exactly zero development in computer consciousness. There is absolutely no reason to think that computers are anywhere near developing consciousness. They might be moving along a very different trajectory than mammalian evolution. In the case of mammals, evolution has driven mammals toward greater intelligence by way of consciousness, but in the case of computers, they might be progressing along a parallel and very different route to intelligence that just doesn't involve consciousness at all.
We may find ourselves in a world with nonconscious super intelligence. The big question is not whether the humans will fall in love with the robots or whether the robots will try to kill the humans. The big question is how does a world of nonconscious super intelligence look? Because we've absolutely nothing in history that prepares us for such a scenario.

 

references:

 

What explains the rise of humans? 

Yuval Harari on why humans won’t dominate Earth in 300 years

 

『人工知能と経済の未来 -2030年雇用大崩壊』by 井上智洋 (文春新書)

著者は新進気鋭のAIと経済学の関係研究のパイオニア。

 

著者は下のような明確なシナリオを提示しています。

 

2030年頃から 第4次産業革命 汎用AI・ロボットの進行

2045年頃には 純粋機械化経済の到来 (上の図の下側)

 

「純粋機械化経済」では、労働が必要なくなり、AIやロボットなどの機械のみが直接的な生産活動を担うようになります。機械が「生産の手段」から「生産の主役」になり代わるわけです。(p. 173)

 

純粋機械化経済においては賃金労働が存在しない。(p.195)

 

このようなシナリオに対して、個人で、そしてマクロでどのように対応すべきなのでしょうか?

 

”最大で人口の9割が失業する可能性もある”と筆者は推計しています。

それでも機械に奪われにくい仕事、として以下の三つの分野を筆者はあげています。(pp. 160-161 )

 

・creativity 系、創造性

・management系、経営・管理

・hospitality系、もてなし

 

Frey & Osborneの論文「雇用の未来」では人間に残される仕事のスキルとして、創造性と社会的知性(social intelligence)が挙げられています。

 

マクロ政策としての筆者の提言はベーシックインカムです。

 

著者は"おわりに"、で「有用性」についての興味深い議論を展開しています。

 

役に立つが故に価値あるものは、役に立たなくなった時点で価値を失う。(中略)会計士の資格は会計ソフトの普及で、運転免許はセルフドライビングカーの普及で、英会話能力は自動通訳機の普及で、有用ではなくなり、価値を失うかもしれません。(pp 236-237)

 

筆者によれば有用性は20世紀前半のフランスの思想家・小説家ジョルジュ・バタイユが提示した概念で、バタイユは有用性を批判する思想を展開しました。

 

バタイユは「有用性」に「至高性」を対置させました。「至高性」は、役に立つと否に関わらず価値のあるものごとを意味します。 (p.237)

 

第4次産業革命(汎用AI・ロボット)、純粋機械化経済の時代に備え、個人として考え、対応するべきことは、以下の二点、と要約できます。

 

①汎用AI・ロボットには出来ないスキルを習得する

②役に立つと否に関わらず価値のある「至高性」を追求する

 

 

 

 

Trump vs Sweden 日本の対応と比較して考えよう

トランプ米国大統領とスウェーデンの対立が注目されています。

これまでの経緯は以下のとおりです。

 

スウェーデン政府はきちんと事実で対応しています。事実なしのトランプ演説には全く説得力がありません。しかし、それでも多くの米国人がトランプさんを支持しているのは信じられないことです。

 

トランプ大統領 vs スウェーデンの対立を日本と比較してみると興味深いです。

トランプ大統領はメキシコ、中国とともに日本を貿易赤字の三大相手国とし、”米国の輸出をさせない”日本などと批判してきました。日本は米国に巨額の直接投資をし、米国人に多くの雇用を生み出しています。その日本をメキシコ、中国と一緒に扱うなど、常識が疑われます。

 

しかし、日本はスウェーデンのようにきちんと反論はしていません。

 

トランプ大統領は就任演説で "America First" と米国第一主義を宣言しました。

アメリカ第一主義は、利他性の反対。利己性の経済学です。

利己性の経済学、保護主義が持続可能でないことは自明でしょう。

 

日本もスウェーデンやEUなどと組み、きちんと正論を掲げ、トランプ大統領とも議論していくべき、と痛切に感じます。

 

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At a campaign-style rally in Florida on Saturday, Feb. 18th, President Trump issued a sharp critique of Europe’s refugee policies, ticking off a list of places that have been struck by terrorists. But he also mentioned Sweden, which has not been a target of recent terrorist attacks.

 

Trump appeared to be referring to recent terror attacks in Germany and elsewhere, but no such attack has occurred in Sweden.

 

Trump baffles Sweden with crime comment, says it was based on TV report

 

The Swedish embassy in Washington has asked the U.S. State Department for an explanation of a comment made by President Donald Trump that suggested there had been some sort of security incident in Sweden on Friday.
The Swedish embassy in the US says it "looks forward to informing the US administration" about immigration policy, after President Donald Trump insinuated that a non-existent incident had taken place in the Nordic nation – based on something he saw on TV.
While the Swedes are still scratching their heads over the US president's comments, some Trump supporters believe the media is “intent on covering up what migrants have done to Sweden.
Here's how Swedes are reacting to President Donald J. Trump's recent comment
A White House spokesperson said Trump was referring generally to rising crime in Sweden—but crime in the country has actually fallen since 2005.
bloomberg.com
Sweden's Prime Minister responds.
http://www.slate.com/blogs/browbeat/2017/02/19/watch_the_documentary_that_taught_trump_about_sweden.html

2/18日のトランプ大統領のスウェーデンについての発言(移民難民受け入れの結果を見ろ!)のベースになったAmi Horowitzのドキュメンタリーです。 (FOX)

Remarks by President Trump at the Conservative Political Action Conference

 

”As part of my pledge to restore safety for the American people, I have also directed the defense community to develop a plan to totally obliterate ISIS. (Applause.) Working with our allies, we will eradicate this evil from the face of the Earth. (Applause.)

 

At the same time, we fully understand that national security begins with border security.  Foreign terrorists will not be able to strike America if they cannot get into our country.  (Applause.)  And by the way, take a look at what's happening in Europe, folks.  Take a look at what's happening in Europe.  I took a lot of heat on Sweden.  (Laughter.)  And then a day later, I said, has anybody reported what's going on?  And it turned out that they didn't -- not too many of them did.  (Laughter.)  Take a look at what happened in Sweden.  I love Sweden.  Great country.  Great people.  I love Sweden.  But they understand I'm right.  The people over there understand I'm right.  Take a look at what's happening in Sweden.  Take a look at what's happening in Germany.  Take a look at what's happened in France.  Take a look at Nice and Paris. 

距離を感じさせないつながりの展開

札幌とストックホルムの距離は7514km。

 

直行便はないので、私が通常使うルート(ストックホルムーヘルシンキー成田ー札幌)だと途中の乗り継ぎ時間を含め14時間強かかります。

 

しかし、今日のネットの時代、距離を全く感じさせない繋がりが広がります。

 

今日の一例です。

 

私は帰国時に時々札幌でもお世話になっていた新琴似の歯科医猿田先生にチェックをしてもらっています。1/30に猿田歯科に行った際、偶然治療に来ておられた以前のお隣さん、Sさんとお会いしました。Sさんと話をされたやはり昔のお隣のOさんから今日メールを頂き、Oさんも猿田歯科に言っておられるとのこと。猿田先生にも毎回ご参加頂いている”創造性教育ワークショップ”に次回参加されませんか、とお誘いしたら、すぐにOK! 

それにしても7514kmの距離を全く感じさせない繋がりの展開です。

 

距離や時差は関係がない、それでは何が繋がりの要因でしょうか?

やはり共通の関心? それさえあれば、距離も時差も関係のない時代、といいうのを実感させられた今朝のやりとりでした。

SMILE COACHING  笑顔のコーチング

(日本語のコメントは英語の下にございます。)

 

Took part in "smile coaching" course and now I am a certified "smile coaching" facilitator!

 

"smile coaching" is a 2 hour workshop course to pull out and exploit smiles and potentials from each other.

 

"smile coaching" was designed and developed by Professor Masato Honma and offered by NPO Hello Dream.

 

Among others Sanrio Inc. that markets Hello Kitty supports NPO Hello Dream as a CSR activity.

 

The works contain for example,

 

1) smile with each other

2) hero smile interview

3) "switches" of smiles  - brainstorming

 

We were some 15 participants and enjoyed really every minute of it!

 

I had not planned to take part in the afternoon session to be trained as a "smile coaching" facilitator but decided to join since I was so excited!   

 

Now I am a certified "smile coaching" facilitator and would like to hold "smile coaching" sessions in Scandinavia.

 

Everybody is interested to pull out and exploit smiles and potentials.   The courses can be targeted to school classes, office coworkers, families etc.  I am confident that sessions will contribute to bridge the cultural differences and encourage more communications by mixing both Japanese and non-Japanese.

 

Thank you, Hiroka Nakakura for recommending me to join "smile coaching" workshop. Visit Hiroka's blog that reports from the course.  Thank you, Keisuke Uchida sensei for the fantastic facilitation.

 

It was really another happy and memorable day.

 

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七倉 廣香 (Hiroka Nanakura)さんのお誘いで偶然 "笑顔のコーチング" 研修に参加し、ただただ感動感銘でした。当初の予定を変更して午後も引き続き参加し、"笑顔のコーチング"ファシリテーター認定証を頂きました。

 

"笑顔のコーチング"を開発された 本間 正人 (Homma Masato)先生の活動には注目させて頂いておりました。

 

内田 圭介 (Keisuke Uchida)シニアファシリテーターによれば、これまで海外での笑顔のコーチング講座は、タイやイギリスで開催されているとのことですが、現地在住の日本人が対象だったとのこと。

 

私は笑顔のコーチング講座をぜひ北欧で、スウェーデン人などあちらの方も含めて開催してみたい、と考えております。

 

”可能性を引き出す”、という"笑顔のコーチング"の目標はもちろん世界共通のニーズであり課題です。

 

この共通の課題に一緒にチャレンジすることによって、日本人と北欧の方のコミュニケーションも深まります。

 

2018年(日瑞国交樹立150年)の記念すべき年に、両国の共通の関心/課題である”可能性を引き出す”笑顔のコーチングワークショップは如何でしょうか。