ストックホルムの公共交通(SL)新乗車カードのトラブル

SL(ストックホルム県の公共交通)が導入したアクセスカードは使いにくいし分かりにくいです。http://bit.ly/1eP5uH3

カードに入金しても2ヶ月以内に使い始めないと消滅してしまうとのこと。DN紙によれば、今年上半期に14.700人が合計620万クローナ(約9600万円)を失ったとのこと。

日本でSLのような公共交通機関がこのような条件を導入したら大騒ぎになるでしょうね。スウェーデン人はおとなしいです。

 

DN 紙はSLのアクセスカードの問題点を今日も書いています。すべて私も経験して感じていたことです。たとえば、①カードの残額が簡単には分からない、②乗車前に何枚の乗車券(クーポン)を使うのかを選ぶ必要がある(SLのゾーンの知識がないと分からない)、③乗車後にクーポンの数を変更するのは簡単ではない、④ネットでカードに入金すると残額が反映されるまでに3日ほどかかる、⑤入金後60日以内にカードを使い始めないとパー!!(上)、⑥最低100SEKの入金が必要、⑦切符の有効な時間は乗車してから75分(2クーポン)、120分(3クーポン)ですが、電車やバスが遅れた場合、自動的に新たな乗車として課金される、 etc etc.

 

導入前に簡単なマーケットリサーチをすればこれらの問題点のほとんどは明らかになったのではないでしょうか。SLはこのチケット制度の導入により、今年上半期に419百万SEK(売上げ高の3%)の売上高の減少とのこと。 

 

SLのアクセスカードの今後に注目していきます。